2006年03月13日

作れるのか?電気炉8

denkirototte.jpg

取っ手がついて、なんとか完成。
扉の閉まりは磁石で。
パソコン機器の足からはずした磁石をそのまま本体側に取り付け、扉側にそれに引っ付くL字金具を現物合わせで取り付けました。ただ、よりによってネオジウム磁石なので、熱には弱いかもしれません。キュリー点(磁力を失う温度)が350度くらいらしく、フェライト磁石より100度ほど低いようです。実用温度は果たしてどのくらいでしょうか・・まあ過熱警報代わりにもなるかもということで。。

出力など肝心なことを忘れてました。
出力は600Wです。有効炉内寸法は、炉壁から電熱線が出っ張ってるので、それを避けると110(W)x85(H)x150(D)というところです。もう少し広いほうが使い勝手はよかったかもしれませんが、温度が上がらないことには仕方ないので。室温状態から17分程で800℃まで上がるようです。500℃あたりまでは急激に上昇するので、モノによっては上昇カーブを手動で調節する必要アリですね。

totte12.jpg取っ手の加工

ステンレスアングルを写真左のようにカット&穴あけ。白く見えるのは保護テープです。

折り曲げて、持ち手を付けたのが、右。
持ち手は、昔拾ったベークライトの丸棒。熱にはそれなりに強い樹脂だと思いますが粘りはないので、ネジ山は切らずビスを通すだけ。

この後、扉へビス止めするネジ穴を追加し、取り付け。


20060311seisaku2.jpgさっそくガラスフュージング

材料は、ブルズアイのフュージング用で統一。
入手先は、JUZON GLASS MARKETです。

フリットは、透明色・不透明色の各6色セット、粒サイズ1.2〜2.7(ミリ)。
ストリンガーは、ミックス(直径φ0.7〜1.2mm)というやつ。10色くらいミックスの160本入り。
あとは板ガラス、ホワイト、半透明ライトブルー、などなど。


20060311hasioki.jpg
娘(4才)の作品

ケガに注意すればちびっこでも楽しく作れます。1年前はてんこ盛りにするだけだったのに、バランスとか考えてる様子。
しかし、ガラスをピンセットで置いていく作業自体が楽しいのは変わらず、「(はし置きベースを)もう1つだけ」とかいいながら次から次へと量産状態。。

ベースのガラスを用意するも結構大変なのに。
一応、ケガ防止にカットした部分はヤスリがけしてます。


20060311mado.jpgのぞき窓から見た炉内の様子

当初つけようかどうしようか迷ってたのぞき窓ですが、つけて正解でした。変化していく様子は見てて楽しいです。意図した融け加減で止めるなんてことも簡単(?)。

作るときの手数や断熱性にはマイナスですが、使い勝手は格段に上がりますね。

窓用耐熱ガラスは、蒲田のユザワヤで入手。


20060311shosei.jpg焼成中の炉内

おそるおそる開けると熱気がグアッ。温度表示が200℃くらいドンと下がります。

この電気炉の場合、表示が840℃付近でガラスが完全に一体化しました。ちょっと高めかもしれませんが、温度校正してませんし、当然ガラスによっても違うかと。加熱をやめると、、
840℃−(7分)−600℃−(7分)−500℃−(12分)−400℃−(20分)−300℃と推移。


20060311sakuhin.jpg
出来上がり

左の箸置きが娘NA作、なんとなく楽しげではあるような。本人も気に入ってる様子。

右のは親製作。焼成前、焼成後の対比見本です。あると便利だと思って作りましたが・・
子どもが意欲的に作品作りしてるのに、大人はなに作ってんだか。。


1年がかり(またぎ?)の電気炉製作編でしたが、とりあえず締めです。
製作費用は、使った材料分だけざっくり計算して2万6千円くらいでした。
かけた苦労と安全性を考えると、既製品と比べてのコスト判断は・・
材料調達先はいろいろ苦労しましたが、秋葉原の坂口電熱に行き着いたときには、最初からここに来てればよかったと後悔しました。電熱線やターミナルのほか、炉材も扱っているようです。プロ相手って雰囲気なので最初入るのに躊躇しましたが、初歩的な質問にも親切に対応してくれて大変助かりました。

カンタル線を使いましたが、900℃程度までならニクロム線で十分かもしれません。
温度センサーに使った熱電対は安全上も重要な部品だと思いますが、電気炉用のちゃんとしたやつは値段が2桁は違うようなので、今回は500円のに。。測定精度は問題ないようですが、気分的に無人運転できません。自作の場合、何かあっても自己責任ということで、コスト浮かせた分を何かの形で補うのは仕方ありません。

それから、初釜(空焼き)のときは煙が結構出ました。セラミックウールボードにバインダーとして含まれてるなにかが燃えるのだと思います。体に悪そうな煙です、というか吸い込むと喉がヒリヒリしてひどく咳き込むので要注意。はじめは炉内が真っ黒になりますが、1時間も焼くと真っ白になって煙も出なくなります。

案外使えそうな電気炉ができたので、調子に乗って倍くらい広いのもあるといいななんて思いますが、置き場所がありません。
とりあえずは、この電気炉で作品作りに励むべし・・ですね。
この記事へのコメント
完成おめでとうございます。さすがと言うかビックリと言うか・・・毎回楽しみに読んでましたが、最後には作品まで登場し、自分でも嬉しい気持で一杯になりました。物を作る喜びだけは作った人にしかわかりませんよね。
所でこれはガラスの他、陶芸にも使えるんですか?七宝焼なんかもできますよね?
いよいよ暖かくなって来たので、そろそろ大物製作ですかね?こちらは金曜日に出獄?です。ハハハまずは花見かキャンプで口実の良いリハビリしないと。
Posted by hiroyuki at 2006年03月14日 16:33
お元気そうでなによりです!
こちらこそおめでとうといいたいです!!

電気炉作り、未知の世界だったので面白かったです。形をおこすまで時間がかかっただけに想いが形になっていく過程は充実感がありました。

950℃くらいまでしか上げたことがないのですが、部材それぞれは1250℃くらいまでは耐えられるはず。陶芸用としては、温度的にはぎりぎりって感じでしょうか。900℃くらいまででも、素焼きと楽釉などの低温釉薬での焼成は可能だと思うので、機会があったら試してみます。ぐい飲みくらいの大きさしか出来ませんけど。

これから花見もキャンプもいい季節になりますね。気分的にも一新という感じですね。
リハビリはほどほどに。
Posted by TA at 2006年03月14日 20:27
完成おめでとうございます。物を作るための道具
や機材まで自作してしまうその知力と腕力に脱帽
です。

以前、”ご○もん”という電子レンジ用の焼成炉
を用いてフュージングを行いましたが、炉内が全
く見えないので、見事に加熱しすぎ、過熱不足を
繰り返しました・・。窓は必須ですよね。

欲しいなぁ、電気炉。
Posted by だいちゃん at 2006年03月16日 16:37
だいちゃん、いつもどうも。

電気炉、だいちゃんなら全然余裕でしょう。
使用部品とかは今回ので結構見当ついたので、お手伝いしますよ。

私も最初は5エもんでした。いいですよね。
家でガラスが溶かせることに感動してました。
ただ、焼け具合が分からないのはやっぱりキビシカッタです。
Posted by TA at 2006年03月17日 08:59
ひゃーーー、すごいです。
ステンレスまでご自分でカットして曲げまでやったのですよね。
ひたすらひたすら感心しております。
ざっと拝見しましたが、勉強になります。
あのーーひょっとして、温度管理はPCからのプログラム温度制御を
考えていらっしゃるんでしょうか???超本格的!
続報を期待してます!

もし良かったらなのですが、リンクさせてください。
お断りされてもこちらは気にしませんので・・。

Posted by whitecoat at 2006年03月18日 18:26
whitecoatさん、コメントありがとうございます。
リンク張っていただければ大変うれしいです。
こちらも張らせていただきます。

ステンレスアングルのカットには泣かされましたが、何とかやっつけました。
素人の製作記ではありますが、少しでもお役に立つことがあればうれしい限りです。

プログラム制御も実装したいんですが、作品がしょぼいのに道具ばかり強化してもなんなので、作品づくりの合間にでも少しずつ進めようと思っています。
まずは、whitecoatさんのようにセンスも知識も磨かないと。。
磨いて光るかどうかはさておき。

Posted by TA at 2006年03月19日 19:02
こんにちは!完成おめでとうございます!!
電気炉、自作できるのは話では存じておりましたが、こうして実際の製作過程を拝見すると、
あらためて尊敬してしまいます。
ぴかぴかの銀板がとってもキレイ・・・。
信頼性といっても、ご自分で制作されると、弱点や心配なところなども把握しやすくて修理もできるのでは。コストも安いし、すごくいいですね(^^)
市販の電気炉がもう少し安かったら、窯を使う工芸ももっと身近になるのにな・・・って思います。
この窯を使って、これから沢山の作品づくりですね!そこがもっともっと楽しいところ♪
作品が拝見できるのを楽しみにしています〜(^^)
Posted by crojiroo at 2006年03月22日 11:46
crojirooさん、ありがとうございます。

コメントをいただいてから1年、ようやく形になりました。初めてはげましのお言葉をいただいたときはとても嬉しかったです。
忘れた頃にお知らせするのもな〜っと思ったのですが、こうして再びコメントいただけて嬉しいやらほっとするやら。。

確かに、市販の電気炉がもっと安くて気軽に導入できれば、裾野も幅も広がりますよね。いろんな発想で使うことも出来るでしょうし。

それにしてもcrojirooさんの絵の色や構図、光の扱いとかすごくいいですね。とてもマネできそうにありませんが、多少なりとも前進させるべく勉強させてもらいつつ試行錯誤してみたいと思います。
Posted by TA at 2006年03月23日 00:33
はじめまして!
電気炉自作を検索していた所TAさんのブログをみつけ、もうただただびっくり。スゴいです!
ご紹介遅れましたが、僕は金属工芸をやっている者です。
何分金銭的にかつかつで制作活動を続けてるので、電気炉を買おうにも高すぎて手が出ません。それで、以前知り合いのガラス作家の方に電気炉を自作した話を伺っておりましたので、なんとか自作出来ないものかと探していた次第であります。
しかしながら、電気関係の知識がなくまずはどこから手をつけていいか分かりません。(メーカー製の電気炉は以前大学で使用していたのですが)
金属の加工等はなんとかなるかとは思いますが、足りない知識をご指導頂けると有り難いです。
Posted by Terufumi Miike at 2010年06月09日 16:25
窓用耐熱ガラスは、蒲田のユザワヤで入手!
とありますが、どんなものを購入されたのですか?教えて下さい。
Posted by 8787 at 2015年06月16日 22:10
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