
Microchip社製のプログラムライタ&デバッガPICkit2で単体のマイコンチップに書き込むためのアダプターボードを作りました。
こういうアダプターの需要は結構あるようで、ネット上にもいろんな作例がありましたが、今回は
写真で見る工作室というサイトの「
PICkit2用ZIFソケット」を参考にさせていただきました。マイコンのピン数に応じてPICkit2を挿す場所を変えれば即書き込みOKというのがとても具合がよさそうだったので。。
このアダプターで書き込み可能なのは、ピン数8、18、28、40のPICマイコンです。しかし、なにせPICは種類が多いので、ピン数およびPICkit2対応表で該当していても書き込めない品番もあるかと思います。その点はご注意を。

PICマイコン
マイコンといえば世代的にはZ80ですが、今は便利な製品がいろいろあります。Microchip社のPICmicroシリーズは種類が豊富で、開発ツールが個人でも入手しやすく、資料や作例がたくさんあります。
1チップにRAMやフラッシュROM、オシレーターが内蔵されていたり、LED程度なら直接駆動できるので、ほとんど周辺部品なしで動くものができます。ADCやシリアル通信など搭載機能もいろいろ、形もいろいろです。

PICkit2
PICマイコンにプログラムを書き込んだり、実行状況を制御監視してデバッグ作業を支援する機器です。純正だけあって書き込みはPICシリーズを広範にカバーしていますが、デバッガとしては対象が限られています。USB接続でパソコンから制御し、実際の回路に組み込まれた状態のチップに書き込めるように作られています。
昨年、80%オフのキャンペーンでデモボード付きを購入。代金$10に対し、送料$15でした。

回路(図クリックで拡大)
ソケットとヘッダピン以外に搭載部品はありません。
参考サイトで回路図も公開なさっていますが、ユニバーサル基板で作るために改めて結線し直しました。30x25穴の基板でなんとかジャンパ飛ばさずに片面に納まりました。
どこかプルアップかプルダウンしなくてはいけないような気がしましたが、PICkit2の赤ボタンバージョンではこれで書き込みOKなようです。
ただ、
参考サイトの
売店で基板やキットが良心的な価格で提供されていますので、3度の飯より手配線が好きな方以外に追試はお勧めしません。

おもて
ZIFソケットとPICkit2との干渉など考慮して配置しないといけません。
本来、40ピンのZIFソケット直付けでいいのですが、丸ピンを挟むことにしました。ZIFソケットは28ピンのものしか持ち合わせがなく、また将来40ピンのものを挿すにしても使い回しが利くようにとの貧乏人根性です。現時点で丸ピン分無駄にしてると思えるようでないと財政は健全化しないんでしょうね。

うら(写真クリックで拡大)
ジャンパを飛ばさず片面に納めると、写真のようにギリギリです。
この状態で、12F675(8ピン)、16F877(40ピン)、18F2550(28ピンの秋月キット)は書き込めることを確認しました。18ピンのPICは16F84(無印)しか持っておらず、PICkit2が対応していないので確かめられません。
素人工作では、回路その他が流動的なまま進行する(自分だけかな?)ので、やはり実装する前にプログラムが書き込めるっていう手段もあるほうが気楽でいいですね。