
ログ積み作業は、加工前の丸太を乗せてから、、
1.ラフスクライブ・ラフカット:丸太の左右のバランス(主に下の丸太との隙間)を調整
2.ファイナルスクライブ:上下の丸太の形状に合わせたカットラインを罫書く
3.スコアリング:バリ防止にノッチ部分のカットラインに切り込みをいれておく
4.ファイナルカット:ノッチやグルーブを削り取って仕上げる
と工程を進めていきます。
よくラフスクライブで「6センチ残し」なんていって、ラフカット後の隙間を大よそ6センチに合わせるのは、ファイナルスクライブ時にスクライバーを罫書き易い幅にし、精度も適度に出そうということだと理解できます。
しかし・・ファイナルスクライブで「ワイデストポイントプラス7ミリ」って何でだっけ?
−−といまさらながらに疑問が・・
なんで7ミリ?
実際丸太を加工していて、どうもグルーブ(上下の丸太の重なり部分)の幅が狭い・・
7ミリだとグルーブは6センチ程度。寒冷地だからもうちょっと幅がほしい。
で、8ミリ、9ミリとやってみたけど、プラス1センチくらいにしかならない。
グルーブ幅を10センチくらい取ろうと思うと何ミリにすればいいんだろ?

調べても分からなかったので、計算してみることに
丸太の半径:r
かぶせ量: x
グルーブ幅:L
合ってるといいけど・・

式をもとに、かぶせ量とグルーブ幅の関係をグラフに
使いそうな丸太の直径を200〜400ミリと決め、25ミリ刻みでプロット。
(←画像クリックで大きな画像)
なるほど、かぶせ量を倍の14ミリにしてもグルーブ幅は2〜3センチ増。また、丸太の直径が200ミリ→400ミリと倍違っても、せいぜい4センチの差。丸太の太さが少々違ったって、プラス7ミリと決め打ちしてもグルーブ幅は大して変わらない。
グルーブ幅を10センチ取ろうと思うと、20ミリかぶせる必要がありますね。かぶせ量に合わせてスカーフの切り込み量も増やす必要があるので、やたら増やすわけにもいきません。スカーフが大きくなればノッチの強度が心配。20ミリは非現実的。
せいぜい10ミリ??
グルーブ幅10センチなんて必要ないのかな?