2005年09月30日

カヌー製作備忘録・木取り

製作本「The Canoe Shop」には、部材を切り出すためのレイアウト図面とともに、墨線を引くための座標値が載っています。材料の合板上にこの座標値をプロットし、プロットした地点どうしを滑らかに結ぶことによって部材の墨線を引きます。自作カヌーやボートの世界では、原寸大の図面からの型紙製作も少なからず行われるようですが、このような座標値プロットによる方法も一般的なようです。

さて、製作本では4フィート×8フィートサイズ(以下、4×8)の合板が前提になっています。私が用意したシナ合板は、3尺×6尺(以下、3×6)、つまり910mm×1820mmとサイズが違うので、部材をレイアウトし直さなければなりませんでした。

ハルは左右対称で、それぞれ5枚の部材で構成されています。片側の5つの部材は、2枚の4×8合板を長手方向に繋いだサイズ(4x16)から切り出されるレイアウトになっています。ビギナー対応のためか、はたまた木目を考慮してか、部材の並び順通りのレイアウトで部材のカーブの向きも揃えられておらず、かなりゆったりとしたレイアウトです。3×6合板では、長辺方向は2枚半必要になりそうですが、短辺方向は部材を180度回転させたり、順番を変えればなんとか詰め込めばなんとか3尺に収められそうな感じでした。

とりあえず、もとの座標値をExcelに打ち込みました。
製作本に掲載された座標値はインチ表記で、長辺方向一定間隔毎に上端を基準に短辺方向へ絶対座標が記されています。部材をレイアウトし直すために、これらを全て部材ごとの座標系(部材のある座標点を原点とした各地点の座標値)に換算しました。実は換算がとても大変でした。インチ表記なので、11-3/16インチマイナス8-13/32インチなどという計算をするのですが、電卓を使っても面倒で面倒で。米国人はこういうのスラスラできるのでしょうか? 電卓がUSB付き電卓というやつで、計算結果をUSB経由でExcelへ送信なんてことがカンタンにできるので、なんとか投げ出さずにすみましたけど。。

その後、部材ごとにひっくり返したり、並べ替えたりしながら、座標値を計算し直しました。そして、隙間なくレイアウトできるよう、部材どうしの隙間を最小部分で10ミリ程度取るように調整しました。その結果、3×6合板でも短辺方向に200ミリ強余裕があるレイアウトができました。

そして、墨つけ、切り出し、、

p1_4_2.jpg座標データに基づいて、基準点をプロットし、点を通る曲線を描きます。物差しとして適度に弾力のある1メートル程度の棒を用意しておくといいです。私は1辺4ミリの真鍮角パイプを使いました。

物差しをたわませて、基準点を通る滑らかな曲線にします。押ピンやテープで固定しながら少なくとも基準点を3つ通るように置ければ、きれいなラインが出ると思います。位置が決まったところで、鉛筆でなぞりラインを引きます。このラインで形が決まります。とにかく正確に基準点を通し、滑らかに描けくことが重要。



p1_4_4.jpg

ジグソーで切り出します。電子ジグソーだと、速度を微妙に調整できて切りやすいです。ジグソーブレードは、「木工超仕上げ用」というのを使いました。バリもほとんど出ないので、1ミリ程度の切りしろで切ることが出来ました。切りしろは少ないほうが後の作業が楽なので。



p1_4_5.jpg

角は、欠けないように先にカット。
その後、反対側から切り進んできます。
部材が4メートル以上の細長い板状に切り出されるので、変な力が加わらないように注意。

切り終えたら、カンナ、サンドペーパーで整形します。



p1_4_6.jpg部材の複製。

カヌーは左右対称なので、出来た片側の部材をもとに反対側の部材を切り出しました。トリマにスパイラルフラッシュビットを装着して切り出します。ビットの先に型に当てるベアリングが付いているので、合板の下に部材を押しピンで固定してテンプレートとして切り出します。トリマやルーターはこういうときには威力絶大です。5つの部材が、30分ほどで正確に切り出せました。


テンプレート側の部材は1枚仕上げるのに1時間はかかってましたから、トリマの威力絶大って感じでした。



posted by TA at 23:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | カヌービルド
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。